『安心 R 住宅』
とは、中古住宅の流通を促そうと、消費者が安心して購入できる高い品質の中古住宅に国土交通省が設けた標章です。
12月1日より事業者の申請が始まり国土交通省に登録された各事業者団体が定めた基準を満たす物件に使用が認められます。「不安」の払拭「汚い」イメージの払拭「わからない」イメージの払拭という3つの観点から設定しています。
「不安」の払拭については「耐震性」を有することを要件に据え、新耐震基準以後に着工している住宅か、新耐震前に着工しているものでも不動産広告を出した時点で新耐震基準を満たす住宅とする。
また、インスペクション建物状況調査を実施の上、構造上の不具合及び雨漏りが認められないことも要件とする。さらに、既存住宅売買瑕疵保険については義務ではないが、買主が保険を付けたいと要望したときには、付けられるような状況にしておくことが条件です。購入者の同意が得られれば、自社保証でも可とするなど・・・。
「汚い」というイメージの払拭を図るための要件については、水廻り(キッチン・浴室・洗面・トイレ)、内装、外装の現況がわかる画像の開示を求める。加えて、登録事業者団体ごとに独自の基準を設定し、その基準に適合していることを要件とするなど。
「わからない」イメージの払拭については、広告時や商談時に消費者の求めに応じて、情報提供を行うことが出来る。
新築時、過去の維持管理保険・保証、省エネ、共同住宅の共用部分の管理(管理規約、修繕積立金の積立状況、大規模修繕計画など)に関する情報について有無不明の開示が出来るなど・・・。また、不動産ポータルサイト上でのPRも重要。
このため、不動産ポータルサイトには『安心 R 住宅』であることをしっかりと明記してもらう予定、来年春の施行を目指し、内容の詳細や登録業者の受付などが進んでいます。
今回は大まかな部分をご紹介させていただきましたが、この『安心 R 住宅』制度については改めて掲載したいと思います。