10月に入り来年の「繁忙期」まで残り２カ月位となりました。

繁忙期とは、来年の春期に就職・進学で上京してくる方、転勤・転職などで新たにお部屋を探される方が増加してくる時期を、「繁忙期」と呼ばれています。しかし新たな入居者が増える反面、進学や転勤の他に更新前に新たなお部屋に引越しをしたいと考える方もいるため繁忙期は退去者が多い時期とも言えます。そのため、退去者を出さないための対策を考えてみることも大切になります。

弊社の取扱物件で以前ありました、退去者防止策となった事案をご紹介しましょう。
連日、大雨の影響で、壁から水が浸透してしまいトイレの壁紙からカビが発生してしまいました。お部屋の入居者様は、更新が4ヶ月後に迫った方でした。トイレの件で、少しお部屋に不安を感じてしまっているようでした。そのため、浸水対策と壁紙交換の工事を行い不安を取り除かせて頂きました。その後、家主様から、「新たにシャワー便座を設置しないか・・・」とのご提案がありました。更新が迫っていることもあり、入居者様を引き止めるため、家主様からのご提案でした。新たにシャワー便座を設置したところ入居者様は大変お喜びになられ、更新の際にご来店された時も「大変快適になりました。今後も宜しくお願いします。・・・」と家主様にお伝えください。と感謝のお言葉を頂きました。このように入居者様の不安を事前に取り除いていく事、また、入居者様への気遣いが退去者対策の一環になったと思われる事案でした。

退去の主な理由としましては、入居者様の諸事情（転勤、結婚など）や、お部屋への不安や不満などがあります。入居者様の諸事情につきましては、仕方がありませんが、お部屋への不安や不満については、入居者様から頂くちょっとしたご相談や、設備故障等のご連絡時、更新前のお話などから、弊社の方でお部屋の不満を察し、対応して行きたいと考えております。一例としましては、インターフォンをモニター付インターフォンに変更する。ご入居中ではありますがお風呂を追い炊き式に交換する等などの事例もあります。ご入居中のお部屋のグレードアップは、退去者対策のみならず、次回の入居者募集の際にお客様の目に止まる決め手にもつながっていきます。今後は、募集についてだけではなく、退去者防止策につきましても、さまざまの角度から情報収集し、ご提案させて頂きたいと考えております。