今年も不動産繁忙期と呼ばれる時期がきました。

ご存知の通りですが、この時期は新年度に向けて、学生や社会人の方々の引越しが活発に行われます。ただし近年は、新型コロナウィルスの影響もあり、不動産業界中が想定よりも落ち着いた繁忙期となっておりました。

 

しかしながら、今年は新型コロナウィルスから4年目になります。また5類感染症に移行したこともあり、コロナの話題も耳にしなくなりました。企業も在宅勤務から出社に回帰の動きが目立ち、学校も自粛していたオリエンテーションの実施やオンライン授業等のリモートも減ってきた印象があります。朝の通勤電車でもだんだんと混雑具合が戻ってきているように感じます。

 

徐々に以前のような情勢に戻ってきている中で、弊社でも実感することがあります。コロナ禍で少なくなっていた、近隣大学における推薦入試後の学生や、春からの新社会人の皆様によるご来店やご相談の増加です。既に入居申込みも多く頂いております。

昨年までは繁忙期が3月に入ってからと後ろ倒しでしたが、今年は12月中旬から春の為に動き出している方とお会いする機会が多くございます。これが単に前倒しになっているだけなのか、まだまだ3月4月まで続くのか楽しみな状況であります。

私の予想では、一般入試頃までは昨年度よりも多くのご相談を頂けると思っております。

 

 

話は変わりますが、繁忙期に物件が決まる事はもちろん良いことではあります。言い方は悪いかもしれませんが、なかなかお申込みが入らなかった物件でも、この時期であればということもあります。ただしそれでは、繁忙期を逃した場合に困ってしまいます。
賃貸住宅は一般的に、万人受けする造作をすることがとても多いです。供給が増え需要が減っている中で、同じような内装ではお客様の印象に残らないことが今後はより増えていきます。

 

このような中、最近ではコンセプト型のお部屋も注目されています。万人には受けなくても、一部の方々に刺さるようなテーマを持った部屋造りが面白いという考え方です。

 

ホームズ調べによると、コンセプト住宅に興味があり実際に住んでみたいという回答は全体の24％程のようです。カフェ風等の内装にこだわったオシャレな部屋や、フランス風の海外の住まいのような部屋、キッチンを目立たせる等して料理にこだわった部屋等が特に人気のようです。

この時期だけ繁忙期ではなく、いつでも繁忙期を目指していきたいと思います。