不動産業界と言えば、法の下、国家資格を取得し不動産取引事業を行います。
幾つかある資格のうち、年一回最初に行われるのが10月中旬に行われた「宅地建物取引士」試験。毎年20万人ほどが受験し、合格率が16%前後と大変難しい試験でもあります「宅地建物取引士」は、不動産業で一番有名で最も必要とされる資格です。売買や賃貸の契約の際に、重要事項の説明を行える独占業務を持つ重要な資格です。
そのため各事務所毎に5人に1人「宅地建物取引士」の設置義務がございますが、エヌ・ピー・システム東京堂では半数の社員が「宅地建物取引士」の資格を持っております。
次に行われるのが、11月中旬に実施される「賃貸不動産経営管理士」試験。以前までは民間資格でしたが、2021年より国家資格になりました。重要度が増した為に受験者数が倍増し、毎年試験が難化しています。2022年度には受験者数が3万5千人を超え合格率は27%ほどでした。国家資格になった同じ年に、管理戸数200戸以上の賃貸住宅管理業者には、管理事務所毎へ業務管理者を1名以上設置することが義務付けられました。「賃貸不動産経営管理士」であることが業務管理者の要件の一つです。
エヌ・ピー・システム東京堂では、現在4人の資格取得者が在籍しております。
その他に、当社の事業形態は違う資格ですが、11月最終週に行われる「マンション管理士」試験。4大資格の中では最難関の資格で、一万二千人前後の受験者数で合格率が驚異の8%前後です。主に分譲マンションの管理組合のコンサルタント等を行う資格になります。ただ「マンション管理士」は名称独占資格(マンション管理士と似た名称を使うことができない)ではあるものの、独占業務が無い為、この資格を取らずとも管理組合のコンサルタント業務を行う事は可能になっております。そのためコスパが悪い資格と言われることも多いようです。ただ「マンション管理士」を取る事は大変難しい為、“分譲”マンション管理の専門家である証明になる資格です。
最後に行われるのが、12月最初の週に行われる「管理業務主任者」試験。受験者数が一万六千人ほどで、20%前後の合格率になります。宅地建物取引士が売買・賃貸での重要な資格になるのと同じで、”分譲”マンションの管理で重要な役割があるのが「管理業務主任者」になります。分譲マンションの管理組合から管理委託を受ける管理会社は、契約する管理組合の数30組合に1人「管理業務主任者」の設置義務があります。管理組合への重要事項の説明や、契約書への記名、年度毎に行う管理事務の報告等、独占業務が多い重要な資格です。
当社では、正しい知識をもとに皆様のお力になるべく、日々資格取得についても頑張っております。今後も、業務の品質向上のため努力して参ります。