繁忙期における賃貸物件の需要の変動について。

例年であれば、今頃は新社会人や近隣大学の新入学生から、お問合せや申込が入ってくる時期になります。しかしながら新型コロナウィルスの発生から約2年が経ち、年々顕著にお問合せや引越しの数が減ってきております。

 

新型コロナウィルスの感染拡大初年度である2020年は、世の中全体が今後の見通しも分からない為に、今までと同じように上京され新生活を始める方も多くいらっしゃいました。そのため不動産業界では、賃貸物件の需要にそこまでの影響があるという雰囲気ではありませんでした。

ただ1年を通してテレワークの推奨や、大学もリモート授業のみとなり年間を通して登校がなかったとか、そもそも大学内に立ち入り禁止等の制限がかかり、地元にいても上京しても結局は変わらないという状況がありました。実際に3月4月にお借り頂いてから、夏過ぎに引越しをされた方もいらっしゃいます。

 

2021年は前年度の状況を踏まえると共に、1月から3月下旬、4月下旬から6月までの緊急事態宣言の影響もあり、リモート授業期間中は地元で過ごす方も多いようでした。その後の7月から8月の緊急事態宣言があけた9月に大学に通う為に上京される方もおりましたが、皆様かなり慎重にお引越しを検討されていました。

 

そして今年は第6波と呼ばれるオミクロン株の爆発的な感染者数の増加で、例年のこの時期のお問合せ数も申込率もかなり下がっております。

少ないお客様を獲得するために、毎年この時期は案件毎に家賃の発生日の調整や、フリーレントキャンペーン適用等、入居者が負担なくご入居頂けるように貸主様に相談させて頂いておりました。

今後は、例えば緊急事態宣言中は家賃割引といったような、特約の需要も増えてくるかもしれません。この特約はあくまでも例ではありますが、実際にコロナ禍の為に上京できず、借りても住まない期間中の家賃をなんとかならないか、または借り続けるのも厳しいので解約を検討といったような相談もあります。そのため、このような特約キャンペーンをつけることでも、借主側からすると多少の不安は取り除けるかもしれません。

在宅時間も増えますので、空気清浄機プレゼントとかも良いかもしれません。

 

まだまだこれからもコロナ情勢と付き合わなければいけないと思いますが、少しでも貸主・借主に良い提案が出来きますように営業していきたいと思います。