2027年を目途に一般照明用蛍光灯の製造が順次中止される予定となっており、今後は蛍光灯の入手が困難になることや、価格の上昇が見込まれます。
賃貸物件において照明は日常的に使用される設備であるため、球切れ時に代替品が確保できない状況が発生すると、入居者からのクレームや建物の印象低下につながる恐れがあります。
このため、早い段階から計画的にLED照明へ切り替えていくことが重要と考えます。 LED化には一定の初期費用がかかりますが、ランニングコストの削減効果が非常に高い点が大きな特徴です。
LED照明は消費電力が少なく、共用部など点灯時間が長い場所では電気代を約30~50%程度削減できるケースもあります。
また、寿命が長いため球交換の頻度が大幅に減り、交換作業にかかる人件費や管理対応の手間も軽減されます。
これらの効果により、数年で初期費用を回収できる物件も少なくありません。特に共用部の照明については、 LED化の優先度が高いといえます。
廊下や階段、エントランスなどは常時または長時間点灯しているため省エネ効果が継続的に現れます。あわせて、球切れによる暗がりがなくなることで防犯性が向上し、建物全体が明るく清潔な印象となり、資産価値の維持にもつながります。
管理面においても、照明不良に関する連絡や対応が大幅に減ることが期待できます。
一方、専有部については、一斉に交換するのではなく、空室発生時や原状回復工事のタイミング、または照明故障時に順次 LED照明へ切り替えていく方法が現実的です。
この進め方であれば、短期間に大きな費用負担が生じることを避けつつ、自然な形で全戸のLED化を進めることが可能です。なお、既存の蛍光灯器具に直管LEDランプのみを取り付ける方法は一見安価に見えますが、安定器の劣化による不具合や事故リスクが指摘されています。
長期的な安全性や維持管理を考慮すると、器具ごとLED対応のものへ交換する方が結果的に安心で、管理コストの低減にもつながります。蛍光灯製造中止は避けられない流れであり、直前になって対応すると、工事の集中や部材不足によって余計なコストが発生する可能性があります。
共用部から優先的に着手し、専有部は段階的に進めることで、無理のない支出で照明のLED化を完了させることができます。
計画的なLED化は、将来の突発的な出費を防ぐだけでなく、管理負担の軽減と物件価値の維持に有効な取り組みといえます。蛍光灯製造中止への対応や、LED化に関するご不明点・ご不安な点につきましては、当社にて随時ご相談を承っております。
物件ごとの状況やご予算に応じ、無理のない進め方をご提案させていただきますので、ご遠慮なくお声がけください。