2023年7月に「トランクルーム市場調査」最新の試算が発表されました。
トランクルーム市場に関する、市場規模と成長予測に関する調査であり、屋内外を含めて全国のトランクルーム事業者が対象となるものです。早速調査結果を見てみましょう。
①トランクルーム市場は、2008年の統計開始以降毎年約10%の成長を続けている。
都心部を中心に居住面積の狭小化が進む中、利便性の高いエリアへのトランク出店が増え、消費者の利用しやすい環境が整い、需要拡大の要因の一つになった。近年はコロナ禍における生活様式の変化も、トランクルーム需要に拍車をかけて、利用者を拡大させた。
②調査開始の2008年から、2023年現在までの市場規模を比較した。
この結果、2.8倍の750億円まで増加していた。今後も市場拡大の可能性がある。
③不動産経済研究所が2023年3月に発表した「首都圏 新築分譲マンションの平均価格」では、統計を開始した1973年以降初めての1億円を超え、1億4,360万円を記録した。
コロナウイルス流行以前から続く地価高騰により、都市部の新築マンションの平均面積は縮小傾向にある。また、10~20㎡の狭小物件の供給に伴う、都心部の収納、居住スペースの減少と併せて、品質の高いトランクルームサービスの需要が高まっている。
この狭小化が、コロナ禍以降でもトランクルーム需要が高まっている要因と推測されます。
④約20年前と比べ、1戸あたりの平均床面積は15㎡も減少しており、都市部を中心に居住スペースは縮小傾向にあります。厚生労働省では、一人暮らしをするときの部屋の広さは25㎡以上を目安としていますが、10~20㎡の狭小物件も多く供給されています。
一方で、トランクルーム店舗数は12,000店舗を突破し、ファミリーレストラン市場(10,478店)を超える店舗数へと拡大。全国のトランクルーム延べ室数は、2008年からの統計開始以降、史上最多となる55万室を超えています。収納ニーズの高まりに伴い、東京23区におけるトランクルーム専用の1棟型店舗は、2008年比6.7倍に増加しており、都市部を中心に品質の高いトランクルームサービスの需要が高まっています・・・。(調査資料抜粋:株式会社キュラーズ)
このように、今後もトランクルーム事業進展の可能性が見られます。近年はトランクルームの用途により様々な物件があります。室温や空調管理、荷物の引き取り、お届けまで行うものもあります。弊社でもお客様のニーズに応えられるよう、トランクルーム市場の情報を収集し、トランクルーム事業に取り入れていきたいと思っております。