リースバックとは、住みながらその家を売却できてしまう事です。
例えば、住宅ローンが払えない場合でも、売却した買主との間で家の賃貸借契約を結ぶことで家に住み続ける事が出来ます。
そもそもリースバックが広まった理由には、高齢化社会を背景に、セカンドライフの資金を備えておきたいという人が増えたこと、新型コロナウィルスがもたらした影響で住宅ローンの返済に不安を感じる人が多くなったことなどが挙げられます。
他にも不動産の相続を巡る揉め事を避ける為に、資産整理の手段の1つとして利用する人も増えています。以下にリースバックのメリット、デメリットをご紹介致しますのでご参考になれば幸いです。
【メリット】
1.リースしたお家はそのまま住めるほか、買い取り代金は一括して支払うので、そのお金は有効に活用できる事(現金化が早い)。
2.競売や仲介のように情報公開がない為、周りの方に知られない。
3.条件次第で、再度購入(買戻し)も可能。
4.固定資産税・都市計画税が掛からない。
5.仮住まいを用意する必要がない。
6.引越しがないので、新居に移る際の費用(引越し含む)が要らない。
7.住宅ローンが未完済でも大丈夫。
【デメリット】
1.売却金額が相場以下になることが多い。(一般的には、周辺相場の60~90%程度)
2.買戻し時に売却時より高くなることが多い。(売却時の1.1~1.3倍程度)
3.リース料(家賃)が相場より高くなることが多い。
4.修繕費は借主負担と定められている場合がある。
5.買戻しのハードルが非常に高い。
6.ずっと住み続けられるとは限らない。(賃貸契約の多くが、定期借家契約で結ばれる。再契約は可能だが、保証されているわけではない)。
【事前に調べて置く事が大事です】
1.家賃の相場はいくらくらいか?
2.一番高い買取業者はどこか?(リースバック会社によって買取価格が違う)
3.最近では大手の不動産会社や誰もが知っている上場企業も取り扱っているので、複数社を比較しないと損をする場合がある。
「ローンの支払いが困難」「まとまった資金が必要」・・だけど引越しはしたくない。そんな時に、リースバックは賢い選択肢の一つと言えます。
せっかく購入したマイホームはやはり愛着がありますし、リースバックを上手に活用してお金の悩みを解決、新しいライフプランとして利用できれば良いですね。