新型コロナウイルスの感染拡大防止における『三つの密』を避けるなど、感染の危険性を減らすにあたり、在宅勤務が可能となるテレワークが推奨されています。このことにより、多くの方がご自宅で働くようになったのではないかと思います。テレワークの広まりに合わせて、トランクルームの需要にも個人様・法人様の利用に多少影響がありました。
個人の方では、在宅勤務及び学生さんがご自宅で学習をするために、ご自宅等に仕事・学習をするスペースが必要になった。このスペースを作るために、家財・趣味の物などを保管する場所を確保したいとのことで、トランクルームを利用される方もいらっしゃいました。
仕事・学習をするスペースを作る為に賃貸でお部屋を借りる事も考えられますが、まずはトランクルームを借りて家財を移動できれば、ご家庭に余裕を持てる方も多いのではないでしょうか。またコロナ禍によって収入が減少し、トランクルーム解約となるケースも少なからずあったのではないかと思います。
先日テレビの報道番組で取り上げられていましたが、在宅時間が増えたためにご自宅の掃除・片付け・整理の機会となり、トランクルームを必要とされるようになったケース、これもいわゆる『巣ごもり需要』と言えるのではないでしょうか。
また密を避ける為、屋外で楽しめるキャンプ用品を購入したので収納したい、バイクを購入したからガレージを探している、というお客様が増えました。
逆に法人では、首都圏に事務所を構え、テレワークの推奨により在宅勤務者が多い会社において、事務所のスペース縮小や、狭いフロアーに移転するなどの傾向が見られたようです。これにより事務所机や椅子、備品等をトランクルームに預ける形となり、法人需要も増えたのではないかと思います。
コロナ関係ではありませんが、日本人の居住スペースは減少傾向にあるようです。
国土交通省による住宅経済関連データによると、首都圏での着工新設住宅の床面積の推移平均が平成11年で88.1㎡でしたが、令和元年では73.0㎡と推移しており、約15㎡の差があるようです。
自宅の床面積が狭くなってきていることからも、収納スペース確保の為に、今後もトランクルームの需要は増加していくのではないかと考えています。